オランダ留学生の皆さん、日本と違いアルバイトなしの生活で、家賃が予算オーバーとなっていませんか?オランダでは留学生でも家賃補助を申請できる場合があります。この記事では、オランダ住宅手当の概要や条件をヨギの留学経験を踏まえて解説します。
*条件は、変更になっている場合があります。必ずオランダ政府のホームページで最新の情報を確認して下さい。
目次
オランダの住宅手当(HUURTOESLAG)とは?
オランダの住宅手当は、低所得者または学生にオランダ政府が提供する家賃補助です。これには、なんとオランダ人だけではなく、オランダに住む留学生にも適用されます。オランダのHPより、下記の公式サイトで確認ができますが、本記事では日本語でわかりやすく概要を説明したいと思います。日本語で、概要を掴みたい!という方は読み進めて下さい。
住宅手当の基準が記載されたオランダ政府HP こちら(オランダ語)
実際に手当が受けれるかどうか、こちらから、試算することができます。(オランダ語)
住宅手当を受給できる条件
一部を抜粋して掲載いたします。実際に受給できるかどうかは、上記のオランダ政府HPでご確認ください。
住宅手当の条件
- 18歳以上であること
- 家主と賃貸契約を結び、オランダの自治体に住所登録をしていること
- 住居は他人とシェアをせず、独立していること。(学生寮や、独立した宿泊施設に住んでおり、自分の寝室、自分のバスルーム、自分のキッチンがあること)
- 家賃、収入、資産(貯蓄、株式、投資)は一定の制限を超えないこと。毎年変更されます。詳細については、オランダの政府のHPでご確認ください。2021年については下記に抜粋しています。
- EU国籍以外の場合、オランダでの有効な移住許可が必要。
- 有効なBSN番号(オランダ政府の市民サービス番号)があること。
- オランダの銀行口座があること
- オランダに住んでいること
オランダ政府HPには下記の記述があります。
学生は、収入がない方が一般的だと思いますので、収入要件は問題ないでしょう。ここでの、ポイントは家賃は高すぎず、低すぎずということです。
”Kan ik huurtoeslag krijgen?
Niet iedereen die huurt kan huurtoeslag krijgen. Om in aanmerking te komen, mag u niet te veel verdienen. Ook mag de huur niet te hoog, maar ook niet al te laag zijn.”
Google 翻訳
”住宅手当はもらえますか?
賃貸するすべての人が住宅手当を受け取ることができるわけではありません。 資格を得るには、稼ぎすぎてはいけません。 家賃は高すぎてはいけませんが、低すぎてはいけません。”
具体的な貯蓄、家賃の条件(2021)
貯蓄
パートナーがいない独身の場合、貯蓄が31,340ユーロ未満
家賃(家賃上限)
- 月752.33EUR(23歳以上)
- 月442.46EUR(18歳以上23歳未満)
*家賃=基本家賃+サービス料
*独立した生活空間があること。独立した生活空間には、少なくとも施錠可能な専用の玄関ドア、キッチン、トイレがあること。シェアは不可。
住宅手当の試算
オランダ政府HP(こちら)で、住宅手当が受給できるかどうか試算することができます。オランダ語で、初めは躊躇するかもしれませんが、google翻訳で翻訳すれば大体理解できると思います。ちなみに、オランダ語で”Ja”は”Yes”、”Nee”は”No”になります。日本語で簡単に説明すると、下記の通りです。
- 家賃手当の有効な年を選択
- 「Huurtoeslag」を選択
- 生年月日を記入
- 住んでいる国を選択(オランダ)
- パートナーの有無
- 年収
- 部屋に住んでいるか、グループホームに住んでいるか、生活支援住宅に住んでいるか
- 家の中の誰かが障害を持っているため、家が改築されたか
- 同居人の人数(一人暮らしは0)
- 家賃の金額
- サービス料金の金額
- 貯蓄金額の確認
- 「Bereken」「計算」をクリック
「Resultaat」 結果が出ます。さて、結果は、
「ukrijgtgeen huurtoeslag」家賃手当の対象外です。
「Uw huurtoeslag is € ***per maand.」家賃手当は、月 ***ユーロです。
住宅手当の請求
さあ、自分が条件に該当すると思って、試算でも住宅手当が受給できると結果が出れば、実際に申請しましょう。
といっても、ヨギが学生の頃は、学生シェアアパートメントに住んでいたため、家賃手当を請求したことはありませんでした。ですので、実際の請求プロセスは、経験したことがありません。ここからは、ネットで調べたり、オランダのHP(こちら、英語版がありました!)から得た情報です。
下記のオランダ政府HPから、オンライン「Mijn toeslagen」で申請できるようです。
オンライン申請には、「DigiD」というオランダ政府の個人IDシステム(アプリもある)で申請するそうです。この「DigiD」はオランダ政府管轄のオンラインサービスを利用するときに必要になり、住所登録や、最近ではコロナワクチンパスポートもこのシステムを使って申請しました。
今回の、住宅手当の申請をオンラインで行う場合は、これが必要になるとのこと。「DigiD」の仕方は別の記事で書きたいと思います。
ヨギが調べた範囲では、このような申請方法ですが、わからない場合は、オランダ政府へ直接電話をすると、教えてくれると思います。ヨギがオランダで学んだことは、わからないことは聞く。特に電話で。
Mijn toeslagen https://www.belastingdienst.nl/wps/wcm/connect/bldcontentnl/belastingdienst/prive/toeslagen/inloggen_op_mijn_toeslagen
住宅手当も申請できる宿泊施設
ヨギの別記事(ロッテルダムで家探し、学生向け)で紹介したHolland2Stayという住宅運営会社ですが、HP上に住宅手当代行もしているという情報が。英語になりますが、もしHolland2Stayで9ヶ月以上賃貸契約を結ぶと、手数料を払って、代行申請も可能のよう。Holland2Stayに住んでいる方はチェックしてみるのをお勧めします。Holland2Stay住宅手当代理申請説明Websiteはこちら。
終わりに
今回、留学生でも条件があえば受給できるオランダの住宅手当について記事にしました。ヨギが学生の頃、周りに日本人がいなく、ネットワークがなかったため、住宅手当があるという情報すら知りませんでした。住宅手当があるという情報があると、英語がある程度できるのでネットで調べることもできたと思います。(周りの学生たちと家探しについて話してて教えてもらいました。)
周りの留学生の受給状況はどうだったかというと、私が知っている範囲で数人が受給していました。シェアハウスの人は対象外で、家賃の上限もあるので、条件に合う人がそこまでいないというのもあると思います。例えば、周りの留学生のうち、大学内の寮(独立した生活空間、1人暮らし、1K)に住んでいた中国人やギリシャ人、賃貸住宅に住んでいたブラジル人が請求して、無事手当を受けていました。ブラジル人と同じ建物に住んでいた、パナマ人は、家賃が払えるからと請求していませんでした。
住宅手当の請求は、個人の自由ですが、もし受給資格があり住宅手当を受けられて、学生(留学生)生活が少しでも楽になるのであれば、オランダ政府に感謝して、請求して良いような気がします。そもそも受給資格がない場合、もらえませんので。オランダでの留学生活、楽しく過ごされることを祈っています。もしこの記事が少しでも役に立ったら幸いです。