オランダの家探しは、結構大変です。
日本では、外国人は家が借りづらいと聞きますが、オランダでは、私の感覚では外国人は、オランダ人よりも多く払って部屋を借りているような気がします。そんな中でも、今日は、オランダ中長期滞在(2年以上)向け、日本ではできない、新しい体験をして家賃を節約する方法を紹介したいと思います。
まず、そもそも外国人への対応ですが、日本人の大家さんとオランダ人大家さんの考え方の違いが垣間見えるような気がします。
- 日本:
日本人の大家さん→外国人だと保証人等いろいろと”大変”だから外国人は断りたいな。。。滞納とかトラブルは困るな。(そもそも貸さずにリスク回避)
- オランダ:
オランダ人の大家さん→外国人だと、オランダ語わからないし、相場もわからないだろう。家賃を高めにしよう。(デポジットと、毎月多めに家賃をとってリスク回避)
もちろん良心的な大家さんもいると思いますが、なかなかローカルでもなくオランダ語も話せない人にとっては、相場より高めの部屋を借りるのもめずらしくはありません。Facebookなど、ルームシェアを探すコミュニティなどでは、”Dutch only”と書いてあるものも珍しくはありません。ほんとは差別ということでだめらしいのですが。まあでも、外国人留学生や、外国人(私もふくめ)が多い中、オランダ人がいいというのもわからなくはありません。
賃貸に話を戻すと、特にアムステルダムやロッテルダムでは、オランダ人でも家を探すのが大変だそうです。わたしも、1年程家を探し、結局、アムステルダムの隣の市で、英語のHPがある、賃貸会社と契約をして今のアパートを借りています。その賃貸会社の物件を、友達も賃貸していたことがあり、いろいろな都市に物件を持っているということで、大丈夫かなと思いました。
わたしの借りているこちらの物件は、アムステルダムではなく、郊外のアパートになります。
- 家賃 月1,040 ユーロ (初期登録料23ユーロ、デポジット1200ユーロ)
- 広さ 58㎡
- 契約形態 最低滞在期間1年、期限なし。
- 家具なし(キッチンと冷蔵庫、オーブンは含まれる)
- 床、カーテンレール、壁紙なし
- トイレ、バスルームは床あり
同じアパート内に、何部屋かは、Semi-furnishedと言って、床や壁やカーテンがすでに設置されている部屋もありましたが、月それらのサービスコストが100ユーロから150ユーロ(部屋の大きさによる)かかるため、このunfurnishedのお部屋にしました。
近くのアパートに友人も住んでいますが、同じぐらいの家賃で、広さは半分ぐらいでした。その友人のアパートは、家具、光熱水費込みなので、どれぐらいオランダに住むかによって、短期滞在であれば、友人の家のほうが効率が良いとおもいます。
が、オランダに中長期で住んで、日本ではできない体験をしたい!DIYが好き!な人には、私の借りている物件のようなものを借りて、DIYをして、自分好みのお家にしちゃうっていう手もあります。私はDIYが初めてだったので、いろいろ失敗しましたが。まあ良い経験になりました。日本の賃貸では、あまりないオランダならではの物件で、オランダ中長期滞在向け、家賃を節約する方法を紹介したいと思います。
目次
リーズナブルな床材を調査
まず、私のお部屋は、床、壁がコンクリのままでした。床がなければ、引っ越すこともできません。ということで、フローリングを張ってくれる会社を調査。私は、フローリングが良かったですが、お隣の家は、タイルを床にはっておられます。何社か見積もりもとり、一番リーズナブルだったBudget Floorstoreさんへ、出向きました。
すると、床材がちょうどセールをしていました。私は、多少見えないところ(洗濯機置き場など)は床の色が多少違っても問題なかったので、一番安い床を選び、配送、床張りもお願いしました。職場の同僚の話によると、床だけホームセンターで買って、自分ではるか、職人さんを時間当たりで雇う人もいるそうです。ま、床張りは難しそうなのと、職人さんを探すのも面倒だったので、全部おまかせしちゃいました。こちら、占めて1,288ユーロなり。
DIYの活用
壁紙なし、照明なし、カーテンなし、なので何とかしないといけません。ちょっとおおがかりだったのが、壁紙張りです。GAMMAというホームセンターで、脚立と、壁紙とのりを購入、壁紙張りに使うこれらの道具もちょこちょこ購入し、600ユーロぐらいになったと思います。脚立は、照明をつけたり、カーテンをつけたりするときにも使いました。
リビングルームから、壁紙張りをしたのですが、室温が低く、のりがうまく伸ばせなかったため、凸凹ができてしまいました。まあ初めてなのでご愛嬌。春になるにつれ、コツもわかってきて、なおかつ室温が上がったのでのりのなじみもよく、最後の廊下の部分は、自分でも結構うまく壁紙をはれた気がします。壁紙張りのアドバイスとしては、見えないところから始めるべき!です。笑。また、壁はペンキを塗るほうが、オランダでは主流のようで、もしコンクリにペンキを塗るだけであれば、もう少し安く済むと思います。
壁紙なしのキッチン 壁紙準備中
洗濯機レンタルの活用
オランダには、洗濯機レンタルサービスがあります。レンタルした洗濯機を24時間インターネットにつないでおき、使った分だけ払うというシステムです。私はHomieという会社のレンタルサービスを利用しています。1回あたりの値段は、コースや、水の温度にもよりますが、私がいつも使う”DailyWash”だと一回あたり1.25ユーロです。毎月自分が何回洗濯しているか等のデータがメールで送られてきます。それによると、オランダの1人暮らしの人の、平均洗濯回数は月8回だそうです。オランダの洗濯機の価格帯ざっと、ネットで見る限り400ユーロから700ユーロなので、3年~4年以内で引っ越す場合は、このレンタルサービスはお得だと思います(8×1.25×12×4=480ユーロ)。必要なくなれば、いつでも解約できますし(契約して半年後から)、設置、撤去の費用もいりません。短期滞在の方は、そもそも家具付きのアパートを借りるでしょうし、その場合は洗濯機もついていると思いますが、こんな面白いサービスがありますよ。という紹介でした。
以上3点紹介しましたが、直接節約になっているところといえば、フローリングと壁紙です。全部で約1900ユーロ程かかっています。カーテンはGAMMAでカーテンレールを購入し、ACTIONというこれまた安い雑貨屋さんでカーテンを購入したものを入れると約2100ユーロ程かかっています。
現在今のアパートに住み始めて約一年なので、サービスコストに換算すると、2100÷12=175ユーロ/月となり、まだ節約にはなっていませんが、あと1年このアパートに住み続けるとする2100÷24=87.5ユーロ/月という計算になり、お得度が増します。
以上、楽しくDIY、家賃節約のお話でした。
本日紹介したオランダのホームセンター等のHPを下記に掲載しておきます。
Budget Floor: https://www.budgetfloorstore.nl/
GAMMA: https://www.gamma.nl/